C型・B型肝炎ウイルス検査の受診をおすすめしています。
国内のC型・B型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)は 、あわせて300万人以上にのぼると推計されています。
これらの肝炎ウイルス持続感染者は、あまり症状が現れないために、感染に気がつかないことがほとんどですが、放置すると本人が気づかないうちに慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する場合があることから、感染を早期に発見して、適切な治療を行うことが重要です。
まだ過去に検査を受けたことのない方は、検査を受けられることをおすすめしています。
検査を受けていただきたい方(一般の方に比べ、C型肝炎ウイルスに感染している可能性の高い方)
(1)フィブリノゲン製剤の投与を平成6年以前に受けた方
平成6年以前に以下の「フィブリノゲン製剤納入先医療機関」で治療を受け、次の1から5に該当された方
- 妊娠中又は出産時に大量の出血があった
- 大量に出血するような手術を受けた
- 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患、外傷などにより大量の出血があった
- がん、白血病、肝疾患などの病気で「血が止まりにくい」と指摘を受けた
- 特殊な腎結石・胆石除去法(結石をフィブリノゲン塊にして包埋して取り除く方法)、気胸での胸膜接着、腱・骨切片などの接着、血が止まりにくい部分の止血などの治療を受けた
フィブリノゲン製剤納入先医療機関名の再公表について(厚生労働省)(外部リンク)
※愛知県内におけるフィブリノゲン製剤納入先医療機関一覧は上記厚生労働省ホームページをご覧ください。
(2)血液凝固因子製剤の投与を受けたことのある方
次のような病気で入院したことのある方は、投与を受けた可能性があります
- 新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた
- 肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血が著しかった
- 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患により大量の出血があった
- 大量に出血するような手術を受けた(出産時の大量出血も含む)
なお、昭和47年から63年の間に、非加熱血液凝固因子製剤を血友病以外の患者に投与した可能性のある医療機関は、次のとおりです。
非加熱血液凝固因子製剤納入先医療機関名の再公表について(厚生労働省)(外部リンク)
※愛知県内における非加熱血液凝固因子製剤を血友病以外の患者に投与した可能性のある医療機関一覧は上記厚生労働省ホームページをご覧ください。
(1)(2)以外の方でも、次のような方で過去に検査を受けたことのない方は、検査を受けられることをおすすめしています。
- 平成4年以前に輸血を受けた方
- 大きな手術を受けた方
- 長期に血液透析を受けている方
- 臓器移植を受けた方
- 薬物濫用者、入れ墨をしている方
- ボディピアスを施している方
- その他(健康診断等で肝機能検査の異常を指摘されているにもかかわらず、その後肝炎の検査を実施していない方など)
※輸血などに用いる血液製剤は、様々な安全対策がとられてきており、感染症伝播のリスクを完全に排除できないものの、近年の製剤の安全性は格段に向上しております。