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HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン(子宮頸がんなどの予防ワクチン)

平成25年6月時点で、副作用の問題もあり名古屋市では積極的には接種を推奨しないことになりました。

ワクチン名 HPV(子宮頸がん予防)ワクチン
内容 子宮頸がん
対象年齢 10歳以上の女子
接種回数 3回
接種間隔 ※1期 サーバリックス 11歳で初回接種初回接種の1か月後に2回目

初回接種の6か月後に3回目を接種します。

ガーダシル 11歳で接種初回接種の2か月後に2回目

初回接種の6か月後に3回目を接種します。

接種方法 筋肉
接種場所 医院

日本で使用されている子宮頸がんなどのヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を予防するワクチンは、サーバリックス(GSK社)とガーダシル(MSD社)の2種類があり、いずれも女性に接種します。日本では、サーバリックスが2008年12月に、ガーダシルが2011年8月に発売となりました。

子宮頸がんの原因とされる、HPV(ヒトパピローマ)ウイルスとは、皮膚や粘膜に存在する、ごくありふれたウイルスです。100種類ほど存在し、15種類ほどが「発がん性 HPV」と呼ばれています。その中でも、HPV16型・18型は子宮頸がんから多く見つかるタイプです。発がん性HPVは主に性交渉によって感染し、感染しても多くの場合、感染は一時的でウイルスは自然に排除されます。しかし、排除されなかった一部のウイルスの感染が長い間続くと、子宮頸がんを発症することがあります。 子宮頸がん予防ワクチンとは、HPV16型・18型の感染を防ぐワクチンです。HPVは性交渉によって感染するので、一度も性交渉をしていない状態で接種することが望ましい。 ※ワクチン接種を行っても、子宮頸がんの発症を完全に予防する事は出来ないので、婦人科などでの検診を受診されることをおすすめします。 接種後、かゆみ、注射部分の痛み・腫れ、胃腸症状(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)、筋肉の痛み、関節の痛み、頭痛、疲労などがある場合があります。

ワクチン接種で予防できる病気

サーバリックス:子宮頸がんなどを起こすヒトパピローマウイルス16,18型感染症
ガーダシル:子宮頸がんなどを起こすヒトパピローマウイルス16,18型感染症、尖圭(せんけい)コンジローマなどを起こすヒトパピローマウイルス6,11型感染症

接種時期と接種回数

9~10歳から女性が接種できますが、推奨年齢は11~14歳です。1~2か月の間隔をあけて2回目、初回接種の6か後に3回目を接種します。
ヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチンには、サーバリックスとガーダシルがあります。ワクチンにより接種スケジュールと成分が異なりますので、初回に接種したワクチンと同じ種類のワクチンを必要回数受けることが必要です。
※推奨年齢以上の女性でも感染を予防するうえでワクチンの接種は有効です。詳しくは、産婦人科医とご相談ください。ただしこのワクチンを接種しても、すべての子宮頸がんを予防できるわけではないので、ワクチンを接種していた場合でも安心せずに子宮がん検診を受けることが極めて大切です。

ワクチン接種の効果と安全性

いずれのワクチンもワクチンに含まれているタイプのヒトパピローマウイルス感染症を防ぎ、子宮頸がんなどの発病を予防します。子宮頸がんを引き起こすウイルスには多くの型があり、できる免疫が弱いので、一度だけでなく何回かかかることもあります。ワクチンの種類によって効果のあるウイルスの型が異なり予防できるVPDが異なります。
サーバリックス(2価ワクチン)は子宮頸がんの原因ウイルスの2つの型に効果があり、ガーダシル(4価ワクチン)はさらに尖圭(せんけい)コンジローマの原因ウイルスの2つが追加され4つの型に効果があります。両ワクチンともに、効果は20年くらい続くと予想されており、追加接種は不要と考えられています。本当にそうかどうかは、日本より7~8年前からワクチン接種をはじめた欧米の結果を参考にすることができます。いずれにしても、ワクチンに含まれていないタイプのウイルスによる子宮頸がんもありますので、必ず子宮がん検診を受けてください。検診を受ける率は、欧米では約80%ですが、日本ではなんと約20%とたいへん低いのが問題です。ワクチンを受けた方でも20歳過ぎたらすべての女性は子宮がん検診を受けることが大切です。

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日本脳炎ワクチン

ワクチン名 日本脳炎ワクチン
内容 日本脳炎
対象年齢 一期:6ヶ月~7歳6ヶ月までの間

二期:9歳~13歳までの間

接種回数 一期:3回

二期:1回

具体的には 一期 2回目 1回目接種後6日~28日の間隔が必要
3回目 1回目接種終了後、おおむね1年を経過した時期
二期   9歳から13歳までの間
接種方法 皮下
接種場所 医院

接種後に神経系の病気であるADEM(亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例が起こったとして、2005年5月から積極的な推奨が差し控えられていますが、かかってしまうとたいへん重症になります。WHO(世界保健機関)では、日本脳炎は重大な感染症であり、ワクチン接種は必要とされています。

日本脳炎とは、日本からフィリピン、インドあたりまで、東南アジアで流行している病気です。蚊の血液の中にある日本脳炎ウイルスが、人の体の中に入って感染します。かかっても多くの人は症状が出ませんが、一部の人に脳炎が起こり、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)になることもあり、けいれんや意識障害が起こります。

特例措置

以前使われていた日本脳炎ワクチンの接種後にADEM(アデム:亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例がおこったとして接種が一時見合わせ(積極的推奨の差し控え)となりました。2011年5月20日から通常の定期接種の期間にかかわらず見合わせ期間中に接種しなかった回数分を定期接種として受けられるようになりました。

・1期で1回も受けていない人→1期分として3回、2期として1回、合計4回接種できます。
・1期で1回受けた人→1期分として2回、2期として1回、合計3回接種できます。
・1期で2回受けた人→1期分として1回、2期として1回、合計2回接種できます。

1995年(平成7年)6月1日生まれ~2007(平成19年)4月1日生まれの方は、特例措置が適用されます。20歳まではワクチンを受けられますので、日本脳炎ワクチンの接種回数を母子健康手帳で確認しておきましょう。

お勧めの受け方

ワクチンの予防効果などでかかる人は少なくなりましたが、かかってしまうとたいへん重症になります。多くの地域では標準年齢の3歳からになっています。豚が日本脳炎ウイルスにかかる率が高く、感染源となる養豚場が多く、そのため患者数も多い西日本では、6か月から接種した方がいいという意見もあります。地域にかかわらず、心配な方はかかりつけの小児科医と相談してください。

ワクチン接種のポイント

おたふくかぜワクチンやみずぼうそうワクチンと同時接種もできます。

ワクチンの効果と安全性

受けたところが少し赤くなるなどのことが10%くらいの人におこります。
過去に使用された古いタイプの日本脳炎ワクチンの接種後に神経系の病気である脳炎の一種のADEM(アデム:亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例がおこったとして、2005年5月から積極的な推奨が差し控えられました。しかし、医学的に見るとワクチンが原因とは考えにくく、WHO(世界保健機関)でも、日本脳炎は重大なVPDであり、そのワクチンが原因という科学的な理由はなく、ワクチン接種は必要と言っています。現在使用できるものは新しい細胞培養ワクチンだけです。このワクチンの安全性も十分確認されています。

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不活化ポリオワクチン(単独)

ワクチン名 ポリオワクチン
内容 小児麻痺、急性灰白脊髄炎
対象年齢 初回:生後3ヶ月~7歳6ヶ月まで3~8週間隔で3回3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種
接種回数 4回
接種方法 皮下
接種場所 医院

2012年9月から注射の不活化ポリオワクチンが定期接種ワクチンに導入されました。

ワクチン接種で予防できる病気

ポリオ(小児まひ、急性灰白脊髄炎)

接種時期と接種回数

4回目の接種は定期接種の対象外です。効果と安全が確認された時点で定期接種となる見込みです。

お勧めの受け方

生ポリオ、不活化ポリオ、三種混合ワクチンのいずれかを1回でも接種している場合は、原則として不活化ポリオワクチン(単独)を接種します。生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの合計が4回になるように接種します。ただし、生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合には不活化ポリオワクチンは接種しません。
接種方法が変更になる場合がありますので、自治体や最新情報をご確認ください。

ワクチン接種のポイント

四種混合や三種混合ワクチンやそれ以外のワクチンとも同時接種ができます。接種方法についてはかかりつけ医と相談して決めましょう。

ワクチンの効果と安全性

まれに発熱や接種したところが赤くなったり腫れたりすることがあります。
ワクチンの製造過程でウイルスの病原性(毒性)を完全になくしていますので、ワクチンによる小児まひの心配はまったくありません。

不活化ポリオワクチンによる健康被害救済

個人輸入の不活化ポリオワクチンの場合、接種によって引き起こされた副反応により重い健康被害が生じても、予防接種法や独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく給付を受けることはできません。
2012年9月1日からは定期接種となりますので、万一の場合でも予防接種法による健康被害救済措置が受けられます。

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三種混合(DPT)ワクチン

ワクチン名 三種混合ワクチン
内容 ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)
対象年齢 生後3ヶ月~7歳6ヶ月
接種回数 追加1回を含め4回
具体的には 接種回数 接種時期
1~3回 前回接種から3~8週間隔
追加1回 3回目の接種から12~18ヵ月後
接種方法 皮下
接種場所 医院

ジフテリア(D)

口の中や、のどの奥に異常が発生する場合が多く、発熱やおう吐、頭痛、咳などにはじまり、悪化すると呼吸困難となります。犬の鳴き声のような咳が出るなど特徴的な症状がみられます。

百日せき(P)

百日せきは、子どもがかかりやすく、かかると症状が重くなりやすい感染症です。特に年齢が低いと重症化しやすいので、生後3か月になったら、かかる可能性が低いBCGやポリオより優先させ、できるだけ早く受けましょう。接種したところが赤く腫れたり、しこりになったりする場合があり、回数を重ねるごとに腫れることが少し多くなりますが、ほとんどは問題になるほどまでにはなりません。まれに腕全体が腫れたりしますが、その時は受診を。

破傷風(T)

破傷風は、破傷風菌によって感染する病気です。破傷風菌は世界中の土の中に広く分布し、おもに傷口についた土などから感染します。傷口に木片や砂利などの異物が残っていると、破傷風は発病しやすくなります。 潜伏期間は通常3日~3週間で、平均4~7日ごろから、口を開けにくい、首筋が張る、寝汗をかくなどの症状があらわれます。しだいに手足にも、この異常感覚が広がり、この時点で診断が遅れたり、抗毒素が注射されなければ、腹部を突き出すように全身を弓なりにけいれん(後弓反張)させて、約7 割が死に至ります。

 

副反応

接種したところが赤くはれたり、しこりになったりする場合があります。回数を重ねるごとにはれることが少し多くなりますが、ほとんどは問題になるほどまでにはなりません。
まれに腕全体がはれたりしますが、その時はかかりつけ医を受診してください。

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小児用肺炎球菌ワクチン

ワクチン名 小児用肺炎球菌ワクチン
内容 肺炎球菌感染症
対象年齢 生後二ヶ月目以降できるだけ早く
接種回数 初回接種時期により異なる
具体的には 初回接種の時期 接種回数 2回目以降のスケジュール
生後2ヶ月~6ヶ月 4回 2回目:1回目から4週間隔

3回目:2回目から4週間隔

4回目:生後12ヶ月~15ヶ月(3回目から60日以上の間隔が必要)

生後7ヶ月~1歳未満 3回 2回目:1回目から4週間隔

3回目:生後12ヶ月以降(2回目から60日以上の間隔が必要)

生後12ヶ月~24ヶ月 2回 2回目:1回目から60日以降
生後24ヶ月~9歳以下 1回
接種方法 皮下
接種場所 医院

 

 

ワクチン接種のポイント

小児肺炎球菌ワクチンは世界の100カ国以上で承認され、すでに45カ国で定期接種に導入されているワクチンです。ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。極めて安全性が高く、効果が高いワクチンですので、一日も早い定期接種化が望まれます。このワクチンもWHO(世界保健機関)が最重要ワクチンの一つとして、低開発国を含めてすべての国で、国の定期接種にすべきだと勧告しているものです。病気が重いだけでなく、早期診断が難しいので、受けられる年齢になったらすぐに接種します。

肺炎球菌感染症とは、特に2歳以下の子供で、脳を包む膜に菌がつくと細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)を引き起こす場合があります。この菌による髄膜炎は、年間200人位、肺炎が12,000人位発生し、他にも、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症を起こします。早期診断は難しく、その後にけいれんや意識障害が始まってきます。診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難です。ヒブ髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少し高くなります。亡くなる方が10%前後、後遺症率は30-40%くらいです。 肺炎を起こした場合も、ウイルス性肺炎と異なって、大変重症です。中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなります。重症になると、後遺症として、発達・知能・運動障害などの他、難聴(聴力障害)が起こることがあります。

 

ワクチンの効果と安全性

小児肺炎球菌ワクチンは世界の約100カ国以上で承認され、すでに50カ国で定期接種に導入されているワクチンですので、安全性と効果は実証済みです。ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。極めて安全性が高く、効果が高いワクチンですので、定期接種化が望まれます。病気が重いだけでなく、早期診断が難しいうえに、治療のための抗生物質(抗菌薬)が効かない菌が増えてますので、受けられる年齢になったらすぐに接種します。
接種後に、受けた子どもの約10%に38度以上の熱が出ます。ほとんどは何もしないでも、1日で治まりますが、顔色や機嫌が悪い場合は受診してください。また接種したところが赤くなったり、しこりができることもあります。
早く免疫をつけて、こわいVPDから子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていることからも、世界の常識であり、日本でも確認されています。接種年齢になっていれば、何本でも受けられます。米国では、生後2か月の時は6種類も受けています。

小児用肺炎球菌ワクチンの高齢者への予防効果

小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、子どもの肺炎球菌感染症の予防だけでなく、間接的な効果として、高齢者の肺炎球菌感染症予防に効果的なことがわかっています。多くの子どもにこのプレベナーを接種すると、肺炎球菌感染症の感染機会が減少し、結果的に高齢者の重い肺炎球菌感染症(主に肺炎)が減ります。 そのために、WHOも子どもでのプレベナーの接種率を上げることを推奨しています。
また、米国では子どもだけでなく成人にも、プレベナーの改良型(現在のワクチンを、7種類から13種類の肺炎球菌に効果を増やしたもの:PCV13)が発売になっています。日本では治験をしているところです。

注意:高齢者の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)は、この小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー:PCV)とは全く違うものです。

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BCGワクチン

ワクチン名 BCGワクチン
内容 結核
対象年齢 生後12ヶ月未満(名古屋市の場合)
接種回数 1回
接種方法 スタンプ方式
接種場所 保健所

BCGワクチンは結核( 結核菌による髄膜炎や肺結核を防ぐため)の予防のためのワクチンです。注意点として、 先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できませんが、診断がつけにくいこともあり、生後3か月未満での接種はおすすめできません。

コッホ現象 接種後受けたところの針跡が3—10日以内に赤く腫れてうんできたら、接種前から結核に感染していた可能性があります。数日以内にワクチン接種をした機関に連絡してください。 これは、ワクチン接種による副作用ではありません。

 

お勧めの受け方

結核菌による髄膜炎や全身性の結核を防ぐために流行している低開発国では生まれてすぐに接種しますが、年齢が低いと副作用も大きくなります。また、生まれつき免疫がたいへん弱い先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できません。先天性免疫不全症の診断がつけにくいこともあり、生後3か月未満での接種はおすすめできません。ただし、5か月末までに受けないと以後は任意接種の扱いになり、費用も自己負担になるので5か月末までに受けましょう。現在は、赤ちゃんの結核はたいへん少ないので、できれば流行している百日せきの予防のため四種混合(DPT-IPV)または三種混合(DPT)ワクチンを2回受けた後の生後4か月半ごろが最適です。

ワクチン接種のポイント

現在、赤ちゃんの結核はたいへん少ないので、BCG接種のために、ヒブ、小児用肺炎球菌、三種混合(DPT)などの接種が遅れないようにしてください。個別接種なら他のワクチンとの同時接種ができますが、集団接種の場合はスケジュールを調整しなければなりません。集団接種の場合は、ヒブ、小児用肺炎球菌、三種混合(DPT)を2回以上受けた後の接種をおすすめします。定期接種で受けられる期間が生後5か月まで(6か月未満)と短いため、受け忘れのないように注意しましょう。
ポリオワクチンと重なった時は、BCGを優先して受けてください。また、結核患者さんが多い地域ではBCGを3か月から強く勧めることもありますので、かかりつけ医とよくご相談ください。

ワクチンの効果と安全性

細い9本の針を皮膚に押しつけるスタンプ方式の予防接種です。接種部位が乾くまで、さわらないようにしましょう。以前行われていたツベルクリン反応は、現在は行われていません。

副反応

ふつうは2~3週間後にぽつぽつとはれてきてうみが出ることもありますが、数か月で自然に治ります。塗り薬や張り薬はつけないようにします。
1%以下ですが、接種して1~2か月してから脇の下のリンパ節がはれてくることがあります。また、先天性免疫不全症の子どもに接種した場合は菌が全身に広がることもあります。

コッホ現象

接種後受けたところの針跡が3~10日以内にたいへん赤くはれてうんできたら、接種前から結核に感染していた可能性があります。これは、ワクチン接種による副作用ではありません。結核にかかっている可能性があるので、あわてずに数日以内にワクチン接種をした機関を受診してください。

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ヒブワクチン

ワクチン名 hib(ヒブ)ワクチン
内容 細菌性髄膜炎
対象年齢 生後二ヶ月目以降できるだけ早く
接種回数 初回接種時期により異なる
具体的には 初回接種の時期 接種回数 2回目以降のスケジュール
生後2ヶ月~6ヶ月 4回 2回目:初回から4週間隔3回目:2回目から4週間隔4回目:生後12ヶ月~15ヶ月
生後7ヶ月~1歳未満 3回 2回目:1回目から4週間隔3回目:生後12ヶ月以降※2回目から60日以上の間隔が必要
生後12ヶ月~5歳 1回
接種方法 皮下
接種場所 医院
※追加接種の時期は、CDC(米国疾病予防管理センター)の提唱する「Catch upschedule」に基づいています。また、日本小児科学会も同様の時期を推奨しています。

髄膜炎とは脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染して起こる病気で、発症すると治療を受けても約5%(日本で年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(日本で年間約150人)に知能障害などの発育障害や聴力障害などの後遺症が残ります。近年、治療に必要な抗生物質が効かない耐性菌も増加しており、発症後の治療は困難と言われています。 細菌性髄膜炎による日本の患者数は年間で少なくとも600人、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっています。細菌性髄膜炎を引き起こす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上がHibと呼ばれる細菌(Haemophilus influenzae_b型)です。

お勧めの受け方

生後2か月から小児用肺炎球菌ワクチンとセットで同時接種で受けましょう。0歳児はほかにも接種が必要なワクチンが多数ありますので、同時接種で受けることが重要です。生後2か月になったら小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします。
生後6か月以降の赤ちゃんに、ヒブによる細菌性髄膜炎が増えてきます。それまでに必要な免疫をつけておくために、生後2か月から、初回3回を6か月までに受けるようにしましょう。また、1歳代に追加接種を受けませんと、効果が長続きしません。細菌性髄膜炎はかかった子供の半数以上が0歳の赤ちゃんです。必要接種回数が減る1歳まで待つことはおすすめできません。必ず生後2か月過ぎから、スケジュール通りに受けてください。
ヒブワクチンはWHO(世界保健機関)が最重要ワクチンの一つとして、すべての国で、国の定期接種にすべきだと勧告しているものです。日本では、今後、定期接種となる見込みですがそれをまたずに接種してください。

ワクチン接種のポイント

病気が重いだけでなく早期診断が難しいうえに、抗生物質(抗菌薬)が効かないこともあります。生後6か月以降からかかる赤ちゃんが増えますので、『生後2か月のお誕生日』がきたら、すぐに接種します。小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンなどとの同時接種がおすすめです。生後2か月で小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンと同時接種で開始して、3か月からはこれら3つのワクチンに四種混合(または三種混合とポリオ)を加えて1本の飲むワクチンを含む4種類(または5種類)の同時接種がおすすめです。遅くとも6か月までに最初の3回接種が終わると早く抗体(免疫)ができるので、より望ましいです。

2010年末から公費助成が始まりました。ヒブワクチンの予診票(接種券)の受け取り方を自治体に確認し、生後2か月から接種できるように準備しておきましょう。

ワクチンの効果と安全性

この病気の多かった米国では皆がワクチンを受けるので、かかる子どもはワクチン使用前の1%以下になっています。
接種したところが赤くはれたり、しこりになったりする場合があります。頻度は三種混合(DPT)ワクチンよりも少し多いですが、はれの程度は同じくらいです。

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B型肝炎ワクチン

ワクチン名 B型肝炎ワクチン
内容 B型肝炎
対象年齢 生後2か月(生後すぐでも可)
接種回数 3回
具体的には 母子感染の予防の場合/生後2,3,5ヶ月 

通常予防の場合/4週間隔で2回、その後、20~24週後に3回目

接種方法 皮下
接種場所 医院

まず、B型肝炎ウイルスに感染していないか(していたか)どうか、ウイルスの有無と抗体の有無を確認します。 同時に肝臓や腎臓の血液検査をおこないます。 通常、これらの検査結果が出るまでに1週間程度かかります。血液検査で、ウイルスも抗体も持っておらず(陰性)で、肝臓や腎臓の機能にも問題がない場合、ワクチンを接種することになります。 ※B型肝炎ワクチンを接種しても、8年程度で半数以上の人は血液検査で抗体が陰性となるとの報告があります。このため、国によってはワクチン接種数年後に、再度1度のみワクチン追加接種をしているところもあります。

B型肝炎とは、B型肝炎やC型肝炎はウイルス性肝炎です。ウイルス性肝炎とは、肝炎(HBV)ウイルスに感染して、肝臓の細胞が壊れていく病気です。本来肝臓は再生能力が高く、例えば手術でその半分以上を切り取っても元の大きさまで再生できるほど丈夫な臓器ですが、この病気になると徐々に肝臓の機能が失われていき、肝臓の働きが悪くなります。主な肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型の5種類がありますが、一般的に、十分なウイルス不活性化・除去処理がされていない血液凝固因子製剤の投与により感染する可能性があるものは、B型及びC型肝炎ウイルスとされています。感染経路として以下のものが考えられます。
● 他人と注射器を共用して覚せい剤、麻薬等を注射した場合

● HBV感染者が使った注射器・注射針を、適切な消毒などをしないでくり返して使用した場合

● HBV感染者からの輸血、臓器移植等を受けた場合

● HBVに感染者の血液が付着した針を誤って刺した場合

● HBV感染者と性交渉をもった場合

● HBV感染者の血液が付着したカミソリや歯ブラシを使用した場合

● HBVに感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染防止策を講じなかった場合

お勧めの受け方

B型肝炎は母子感染(垂直感染)や輸血だけでなく、知らない間にかかることも多いVPDなので、WHO(世界保健機関)では、世界中の子どもたちに対して生まれたらすぐにこのワクチンを国の定期接種として接種するように指示し、ほとんどの国で定期接種になっています。日本ではかかる確率は低いとされてきましたが、よく調査をすると毎年大人を含めて2万人以上がかかっていると推定されています。そのために日本でも、全員接種が望まれます。今後、定期接種になる見込みですが、定期化を待って接種時期を遅らせないでください。
日本では妊婦がB型肝炎キャリアかどうかの検査をしていますので、母子感染(垂直感染)の心配がない子どもは必ずしも、生後すぐに接種する必要はありません。3才未満で感染すると慢性化しやすくなりますが、できるだけ早く接種すれば免疫もでき易く、将来の肝臓がんを予防できます。
ワクチンは生後すぐから受けられますが、通常は生後1~2か月から接種を始めるのがおすすめです。十分な免疫を獲得するには2回目まででは不十分で、3回目の接種が大事です。
また、ワクチンの効果は10~20年前後とされています。10~15歳頃に追加接種をすることが望まれます。女児は11歳頃に、HPVワクチンとの同時接種もすすめられます。

ワクチン接種のポイント

生後2か月で受けるヒブ、小児用肺炎球菌、ロタワクチンとの同時接種ができます。
たいへん重要なVPDですので、お子さんの年齢にかかわらず、ワクチン接種がまだの方はできるだけ早く受けましょう。

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